紫金山・アトラス彗星を撮影してきました

こんにちは、八幡建設スタッフのNです。

10月12日~14日の三連休で、今見ごろを迎えている「紫金山・アトラス彗星」の写真を撮影しに行ってきました。
この彗星については最近ニュースにもなっているので、知っている方も多いのではないでしょうか。
SNSなどで良い写真や動画がたくさんアップされていますが、私からは、八戸からは彗星がこんな感じに見えましたよ、という紹介をしたいと思います。

それではまず、10月12日に撮影した写真からご覧ください。
北インター工業団地にある緑地公園展望タワーから撮影しました。(写真は未加工です)

左側の林の上にうっすらと彗星の核と尾が写っているのがわかるでしょうか。
写真にはなんとか写りましたが、肉眼では彗星が全く見えなくて、探すのが大変でした。(写真に写っているのに気づいて、初めて位置がわかりました)

このときは、期待していたほどじゃないな…やっぱりだめだったのかと正直がっかりでした。
現地に来ていた他の天文ファンの方々も同じような感想を持ったようです。

そして、次は14日に撮影した写真です。
階上岳の麓の駐車場から撮影しました。(こちらの写真はコントラストだけ調整しています)

12日と同じカメラとレンズで撮影しており、ズームも出来ないレンズなので、倍率も全く同じになります。
それでも長くて大きい尾がはっきりと写ってくれました。

SNSやニュースをチェックすると、13日の夜からかなりはっきり見える状態になっていたようです。
まさか、たった1日や2日でここまで化けるとは…。

数か月前からこの彗星の話題を追っていますが、崩壊やそこまで明るくはならないとの予想もありました。
私自身9月末から八戸で何度か観測していますが、台風の影響でなかなか見れなかったり(特に9月)、見れても10月12日までは非常に淡く小さくしか見えませんでした。
色々と心配や苦労をした分、無事大彗星になったのを見られて感動もひとしおです。

次にこの彗星が見られるのは、8万年後らしいです。今生きている人は今回を逃したら、二度と見られないでしょう。
(2024/10/17追記:8万年周期というのは不正確な情報でした。もう戻ってくることはないそうです。)
これまで興味がなかった方も、この機会に彗星観測してみてはいかがでしょうか。

今回私はある程度街明かりの影響が少なそうな場所に行きましたが、
東京や大阪でも彗星が見えたという報告がありましたので、ひょっとしたら八戸の市街からでも見えるかもしれません。
これからは彗星の高度が上がってきて、より観測しやすくなると思います。(彗星自体の明るさは下がっていくので、見やすいのはおそらく今週か来週あたりまででしょうか)

日没の1時間後くらい(だいたい17時40分~18時20分頃)に、西の空を眺めてみてください。
14日は肉眼でも見えましたが、双眼鏡があればもっとはっきり見えます。
目を暗いものに慣れさせるために、直前にあまり明るいものは見ないほうが良いです。

それと、目印が少なくて肉眼で探すのは難しいかもしれませんのでアドバイスです。
実はスマホのカメラでも写るらしいです。だいたい太陽が沈んだ方角もしくは金星の西側に適当にスマホを向けて、夜景モードで撮影してみると意外と簡単に写ってくれるかもしれませんね。

(2024/10/17追記)
16日以降、彗星の高度があがってきたので19時あたりまでは見えそうです。
16日の18時半頃に馬淵川の堤防道路から双眼鏡で彗星が確認できました。

また、彗星の位置がわからない場合は、スマホの星座アプリを使ってみるのもおすすめです。
『SkyTonight』というアプリが使いやすいです。ARでその場の景色と星座盤を重ねて見ることができます。iPhoneでもAndroidでも使えます。